T調

さまよいながらじぶんなりにととのえる


青春18-2

 朝、名古屋に着いた。それから琵琶湖のそばを通って北陸へと向かう。夜が明ける5時頃、電車の中から見えた朝焼けの美しいことと言ったら!サーモンピンクの空が稜線の辺りで静かに広がっていく。その風景だけでも旅に出てよかったと思わせるのに十分だった。
 昼、やっと金沢に着いて、お昼を食べる。12時間近くも電車に乗っていたので、疲れてお腹もすいていた。近江町市場という、金沢駅からさほど離れていない市場に行って昼食をとった。食べたものは・・・回転寿司!東京で食べる寿司より、新鮮で魚の味わいがあった気がした。うまかったー。
 市場では新鮮なお魚、野菜、果物などが格安で売られていた。立派なカニ、身の大きなホタテ、プリプリしたうなぎ・・・。こんな所がうちの近くにもあったら毎日買い出しに来るのになあ。
 次に兼六園に行った。江戸時代に作られたという大きな庭だった。のんびりと散歩するには格好の場所だった。でも・・・思いっきり晴れていたので暑くてしょうがなかった。
 それから金沢の町を探索し、町の雰囲気など感じながら歩いていたが、あっという間に辺りが暗くなってしまった。電車もなくなったし、どこかに泊まろう、と思い、まずはユースホステルに電話した。そしたら素泊まりでもいいですよ、と言われ、宿は即決定した。送迎が来るまで時間があったので、金沢駅周辺でぶらぶらとしていた。
 20時半に兼六園に迎えに来たバスに乗りこむとき、既に3人の若者が乗っていた。みんな学生風だった。その内2人は仲が良さそうなカップルで、1人は大きなバックパックを背負った小柄な女の子だった。ユースのオーナーが気軽に話しかけてくれたおかげで、皆と打ち解けた雰囲気になった。
 私は一人旅の女の子と同室になった。金沢の夜景が見える展望台が近くにあるというので募って見に行った。口数の少ない人だったので、私は余計なことはあまりしゃべらないようにした。お互い部屋は同室でも、プライバシーは守る、という感じだった。彼女はすごく疲れていたようで、10時過ぎには寝てしまった。私も長い間歩き回ったので、明日の用意をしながらうとうとして、11時には就寝した。きちんとした布団で寝れるって幸せなんだなぁ、なんて思いながら。

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